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 麻生太郎・自民党前幹事長(67)の「外交の原点」となる祖父・吉田茂元首相の愛車ベンツが“発掘”された。1963年に「メルセデス・ベンツ300SE」の輸入第1号車として吉田元首相が購入したもので、輸入自由化以前に、旧西ドイツ首相のコンラート・アデナウアー氏と交わした口約束を10年越しで実現した「日独首脳の友情の象徴」。孫の麻生氏が友人に託したそのベンツは、今も公道を走っていた。

 日本上陸から45年。吉田茂元首相のベンツは健在だった。孫の麻生氏は「こんなにきれいに整備していただいて。まだ走ってるんですね」と驚いたという。現オーナーは茨城県在住の前山倉庫会長、前山健一さん(67)。25年前に麻生氏から譲り受けたこの名車を毎年、車検に通し、ナンバーを納車当時と同じ数字にして、現役を守り続けている。

 「歴史をつながなければならない。その思いだけで、今まで維持してきました」。ベンツ愛好家である前山さんは、自民党青年局で知り合った麻生氏から元首相のベンツを託された。と同時に、このベンツにまつわる秘話を聞かされた。

 元首相が旧西ドイツを訪問した1954年、当時のアデナウアー首相に、ベンツを購入することを約束した。だが当時は輸入制限があり、いくら首相でも、外交辞令の域を超えることはできなかった。しかし、吉田氏は政界引退目前の63年9月22日、85歳の誕生日に、ついにベンツのオーナーになった。そして「我、本日、約束を果たせり」とアデナウアー氏に電報を打った。この「男の約束」こそ、麻生流外交術の礎となっている。

 当時、吉田氏とベンツの仲を取り持った輸入車販売のヤナセも、このベンツが健在であることを知らなかった。前山さんは、2日に大利根カントリークラブ(茨城県坂東市)で開催されるベンツのオーナー限定ゴルフ大会「メルセデス・トロフィー・ジャパン2008」(主催メルセデス・ベンツ日本)に、名車を運転して駆けつけ、日独友好の象徴として、展示、披露する。祖父のベンツを託した男と麻生氏の「友情」もまた生きている。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080602-00000096-sph-soci
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