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2009年2月6日、ハイブリッド車としては低価格の189万円で発売されたホンダ「インサイト」。これまで「プリウス」を中心にハイブリッド市場を独占してきたトヨタとしては、心中穏やかではないところだろう。インサイトは、車格もスタイルも似通ったプリウスよりも40万円以上も安い。ハイブリッド車の購入を検討している人なら、当然比較対象にするはずだ。
インサイトは2月16日現在で受注台数が1万台を超え、ホンダの株価を押し上げるくらい売れに売れている。対するプリウスも、強力なライバルが現れた2月になっても順調な販売を続けているようだ。この好調な2台、実際の支払総額はいかほどで、納車時期はいつごろになるのか。2月中旬に両社の系列ディーラーに足を運び、それぞれの商談メモ(仮見積もり)を見比べてみて、値引き目標額や買い時などを分析してみた。
両車の明確な価格差を出したかったので、見積もりのリクエストはいたってシンプルな内容にした。「現金一括で購入」「プリウス(インサイト)と比較検討している」「最下グレードでオプションなし」の3つの条件で統一して、東京都内にある系列ディーラーに向かった。
インサイトの納期は5月連休明け、複数のディーラーを回ったが値引きはなし
まずはインサイト。東京都内のホンダ系ディーラー「ホンダカーズ東京中央」を複数店まわってみた結果は、「納車時期は5月連休明け以降」「値引きなし」「自動車重量税・自動車取得税は“返金”」という3つの共通した内容となった。やはり値引きに関しては、好調な売れ行きを後ろ盾にした強気な姿勢なのか、ほとんどないと考えたほうがよさそうだ。
納車時期については、インサイトはすでに月間販売目標5000台をはるかに上回る、1万台以上を受注している状況だ。このため、「現状は5月生産分のクルマを納車することになるので、早くても5月の大型連休開け以降となってしまう」(ディーラー関係者)という。
2009年4月以降の納車なら、新グリーン税制施行で13万8000円安くなる!
しかし、納車が2009年4月以降になることにはメリットもある。平成21年度税制改正関連法案が09年3月14日に国会審議を通過すると、09年4月1日から新グリーン税制が施行される予定だ。これは、一定以上の排ガス規制や燃費規制を満たしたハイブリッド乗用車やクリーンディーゼル車などについて、自動車重量税と自動車取得税を免除するというもの。
インサイトとプリウスは、この新グリーン税制の免除対象になる。インサイトの場合、自動車重量税(国税)の5万6700円と自動車取得税(地方税)の8万2200円が免除されるので、支払い金額は合計13万8900円安くなる。
ディーラーは商談メモの時点で、この2つの税金を入れた金額を出してきた。これについてホンダ系ディーラー関係者は「新グリーン税制の施行はほぼ確定に近いが、まだ施行前なので書き入れている。現金一括払いで3月14日よりも前にサイン・支払いを済ませていて、法案の施行が確定した場合は、追って返金することになる。ただしクレジット決済などの場合は、やや複雑になるので別途相談となる」と説明する。
インサイトGにフロアマットだけを付属したタイプの支払総額は219万8477円。新グリーン税制が施行される4月以降の登録なら、税金免除分の13万8900円を引いた205万9577円が、実際の支払総額となるわけだ。
5月に新型が登場する現行プリウスは2月22日で販売終了!?
次にトヨタ・プリウスだが、こちらは5月に新型が登場する予定のため、現行モデルの販売状況には注意が必要だ。なんと、「2月22日で現行プリウスのオーダー受注をいったん終了する」(ディーラー関係者)というのだ。ただし現行プリウスが一切買えないのではなく、2月23日以降は、販社が抱えている在庫だけの販売対応になるということだ。一部の地域ではすでにオーダー受注を終了しているところもあれば、23日までオーダーを受け付けるところもあるなど、ディーラーによって多少の違いもあるようだ。
今回訪れたディーラーの1つでは、「今週末(2月22日)までは、ユーザーが希望するオプションなどさまざまなオーダーに対応できる。しかし23日以降は限られた在庫車から選ぶことになるので、希望通りの色や仕様とはいかなくなる」という。
東京都内のトヨタ系ディーラー「東京トヨペット」「東京トヨタ自動車」を複数店まわってみた結果は、「値引き額は20万円前後が目安」「現行プリウスは4月・5月が“空白期間”となる」「新税制施行を待つ買い控えユーザーは、在庫分を3月に購入するのでは」などが共通の話題となった。
現行プリウスの値引き指標額は「20万円」
あるディーラーで、プリウスの最下グレードである「S“スタンダードパッケージ”」にフロアマットを付属させただけの商談メモを出してもらうと、258万8835円という支払総額が出された。これは、まだ値引き額提示前の、いわば定価販売の額だ。
このディーラーの担当者は「2月中に契約する場合は、新税制施行前の課税分プラスアルファの値引きは約束する」と話す。記載された自動車重量税と自動車取得税の合計は、12万600円。合計で20万円ほどの値引きは期待していいという答えだった。
この商談メモをもとに、もう一方のトヨタ系ディーラーに商談に向かうと、やはり同じような答えが返ってきた。「20万円ほどの値引きは約束できる。22日までに商談をまとめてもらえれば、向こうよりもさらに値引きの相談にのる」という具合だ。
というわけで、現行プリウスの購入を検討しているユーザーにとっては、いつ買うかという決断を迫られる状況だ。今回取材したディーラーの1つを例に現行プリウスの販売状況を整理すると、オプションや車体色を希望通りにオーダーできるのは2月22日まで。そして23日以降は、販社の在庫分から選ぶことになる。
5月の新型プリウス登場後、6月に現行プリウスが併売モデルとして再デビュー
また通常のモデルチェンジでは行わない異例のことだが、新型プリウスが5月に発売されても、トヨタは現行プリウスを併売する。「6月発売予定の“併売プリウス”は、210万円ほどで出てくるのではないか」(ディーラー関係者)。そして、「法人などから大量受注したりすれば、併売プリウスの納期は7月や8月になる可能性がある」(同)という。
新型プリウスは排気量が現行の1.5Lから1.8Lに大きくなるため、価格アップが予想される。現状で40万円以上あるホンダ・インサイトとの価格差がさらに広がるのは、販売戦略上いかにもまずい。そこで、約6年生産して減価償却が進んだ現行プリウスを低価格版として併売するという、トヨタの戦略なのだろう。
併売プリウスが、仮に210万円で発売されたとする。前述の商談で出てきた値引き20万円という指標を、プリウス「S“スタンダードパッケージ“」の車両本体価格233万1000円にあてはめてみると、ほぼ同じ価格になる。併売プリウスが、どこまで車内装備などを簡略化するかはまだ読めないが、現状でも同程度の額で、プリウス「S“スタンダードパッケージ”」の付属品なしが購入できると考えていい。
現行プリウス購入は時間との競争、じっくり考えたいなら6月まで待つ手も
こうなると、現行プリウス狙いのユーザーは“いつ買うか”について、納期・価格・装備の3つの条件に優先順位を付けて考えねばならない。参考情報として、「新税制施行前後によって値引き額は変わらない」というディーラー関係者もいる。このコメントを信じれば、税金が免除される4月1日以降の納車で、現行モデルの在庫車で20万円の値引きを狙うのが良さそうに思える。
だが、「在庫車には下のほうのグレードはあまりなく、ミドルグレード以上のものが多いのが実情」(ディーラー関係者)というから、廉価版グレードを買うなら、今週末に販売店に走ったほうがいいかもしれない。そして6月の併売プリウス発売前、つまり4月と5月は現行プリウスの在庫がごくわずかになると予想されるため、買いたくても買えるクルマがない“空白期間”になる。
そして今回の商談で明らかになったことは、強気で売るインサイトに対して、プリウスの積極的な値引きによって、両車の実勢価格差が縮まっていることだ。インサイト「G」の実際の支払総額はおよそ206万円で、現行プリウス「S“スタンダードパッケージ“」の20万円値引き後の支払総額は、約240万円。車両本体価格で44万円の差が、支払総額では34万円と縮まるため、両車の装備比較などで迷っているユーザーには、さらに“微妙な差”に見えてくるだろう。
では最後に、今回の取材で得た感触をまとめよう。まずインサイト狙いのユーザーは、プリウスと競合させて値引きのリクエストを試みるしかないだろう。現行プリウス狙いで、車体色やメーカーオプションを希望通りに選びたいなら、2月22日までに駆け足で商談を進めるしかない。価格優先なら、ディーラー在庫車に希望に添う車種が残っているかをチェックして、購入時期を見極めよう。あたふたと買うのが嫌なら、併売プリウス発売の6月までじっくり待つべきだと思う。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090223-00000000-trendy-ind
インサイトは2月16日現在で受注台数が1万台を超え、ホンダの株価を押し上げるくらい売れに売れている。対するプリウスも、強力なライバルが現れた2月になっても順調な販売を続けているようだ。この好調な2台、実際の支払総額はいかほどで、納車時期はいつごろになるのか。2月中旬に両社の系列ディーラーに足を運び、それぞれの商談メモ(仮見積もり)を見比べてみて、値引き目標額や買い時などを分析してみた。
両車の明確な価格差を出したかったので、見積もりのリクエストはいたってシンプルな内容にした。「現金一括で購入」「プリウス(インサイト)と比較検討している」「最下グレードでオプションなし」の3つの条件で統一して、東京都内にある系列ディーラーに向かった。
インサイトの納期は5月連休明け、複数のディーラーを回ったが値引きはなし
まずはインサイト。東京都内のホンダ系ディーラー「ホンダカーズ東京中央」を複数店まわってみた結果は、「納車時期は5月連休明け以降」「値引きなし」「自動車重量税・自動車取得税は“返金”」という3つの共通した内容となった。やはり値引きに関しては、好調な売れ行きを後ろ盾にした強気な姿勢なのか、ほとんどないと考えたほうがよさそうだ。
納車時期については、インサイトはすでに月間販売目標5000台をはるかに上回る、1万台以上を受注している状況だ。このため、「現状は5月生産分のクルマを納車することになるので、早くても5月の大型連休開け以降となってしまう」(ディーラー関係者)という。
2009年4月以降の納車なら、新グリーン税制施行で13万8000円安くなる!
しかし、納車が2009年4月以降になることにはメリットもある。平成21年度税制改正関連法案が09年3月14日に国会審議を通過すると、09年4月1日から新グリーン税制が施行される予定だ。これは、一定以上の排ガス規制や燃費規制を満たしたハイブリッド乗用車やクリーンディーゼル車などについて、自動車重量税と自動車取得税を免除するというもの。
インサイトとプリウスは、この新グリーン税制の免除対象になる。インサイトの場合、自動車重量税(国税)の5万6700円と自動車取得税(地方税)の8万2200円が免除されるので、支払い金額は合計13万8900円安くなる。
ディーラーは商談メモの時点で、この2つの税金を入れた金額を出してきた。これについてホンダ系ディーラー関係者は「新グリーン税制の施行はほぼ確定に近いが、まだ施行前なので書き入れている。現金一括払いで3月14日よりも前にサイン・支払いを済ませていて、法案の施行が確定した場合は、追って返金することになる。ただしクレジット決済などの場合は、やや複雑になるので別途相談となる」と説明する。
インサイトGにフロアマットだけを付属したタイプの支払総額は219万8477円。新グリーン税制が施行される4月以降の登録なら、税金免除分の13万8900円を引いた205万9577円が、実際の支払総額となるわけだ。
5月に新型が登場する現行プリウスは2月22日で販売終了!?
次にトヨタ・プリウスだが、こちらは5月に新型が登場する予定のため、現行モデルの販売状況には注意が必要だ。なんと、「2月22日で現行プリウスのオーダー受注をいったん終了する」(ディーラー関係者)というのだ。ただし現行プリウスが一切買えないのではなく、2月23日以降は、販社が抱えている在庫だけの販売対応になるということだ。一部の地域ではすでにオーダー受注を終了しているところもあれば、23日までオーダーを受け付けるところもあるなど、ディーラーによって多少の違いもあるようだ。
今回訪れたディーラーの1つでは、「今週末(2月22日)までは、ユーザーが希望するオプションなどさまざまなオーダーに対応できる。しかし23日以降は限られた在庫車から選ぶことになるので、希望通りの色や仕様とはいかなくなる」という。
東京都内のトヨタ系ディーラー「東京トヨペット」「東京トヨタ自動車」を複数店まわってみた結果は、「値引き額は20万円前後が目安」「現行プリウスは4月・5月が“空白期間”となる」「新税制施行を待つ買い控えユーザーは、在庫分を3月に購入するのでは」などが共通の話題となった。
現行プリウスの値引き指標額は「20万円」
あるディーラーで、プリウスの最下グレードである「S“スタンダードパッケージ”」にフロアマットを付属させただけの商談メモを出してもらうと、258万8835円という支払総額が出された。これは、まだ値引き額提示前の、いわば定価販売の額だ。
このディーラーの担当者は「2月中に契約する場合は、新税制施行前の課税分プラスアルファの値引きは約束する」と話す。記載された自動車重量税と自動車取得税の合計は、12万600円。合計で20万円ほどの値引きは期待していいという答えだった。
この商談メモをもとに、もう一方のトヨタ系ディーラーに商談に向かうと、やはり同じような答えが返ってきた。「20万円ほどの値引きは約束できる。22日までに商談をまとめてもらえれば、向こうよりもさらに値引きの相談にのる」という具合だ。
というわけで、現行プリウスの購入を検討しているユーザーにとっては、いつ買うかという決断を迫られる状況だ。今回取材したディーラーの1つを例に現行プリウスの販売状況を整理すると、オプションや車体色を希望通りにオーダーできるのは2月22日まで。そして23日以降は、販社の在庫分から選ぶことになる。
5月の新型プリウス登場後、6月に現行プリウスが併売モデルとして再デビュー
また通常のモデルチェンジでは行わない異例のことだが、新型プリウスが5月に発売されても、トヨタは現行プリウスを併売する。「6月発売予定の“併売プリウス”は、210万円ほどで出てくるのではないか」(ディーラー関係者)。そして、「法人などから大量受注したりすれば、併売プリウスの納期は7月や8月になる可能性がある」(同)という。
新型プリウスは排気量が現行の1.5Lから1.8Lに大きくなるため、価格アップが予想される。現状で40万円以上あるホンダ・インサイトとの価格差がさらに広がるのは、販売戦略上いかにもまずい。そこで、約6年生産して減価償却が進んだ現行プリウスを低価格版として併売するという、トヨタの戦略なのだろう。
併売プリウスが、仮に210万円で発売されたとする。前述の商談で出てきた値引き20万円という指標を、プリウス「S“スタンダードパッケージ“」の車両本体価格233万1000円にあてはめてみると、ほぼ同じ価格になる。併売プリウスが、どこまで車内装備などを簡略化するかはまだ読めないが、現状でも同程度の額で、プリウス「S“スタンダードパッケージ”」の付属品なしが購入できると考えていい。
現行プリウス購入は時間との競争、じっくり考えたいなら6月まで待つ手も
こうなると、現行プリウス狙いのユーザーは“いつ買うか”について、納期・価格・装備の3つの条件に優先順位を付けて考えねばならない。参考情報として、「新税制施行前後によって値引き額は変わらない」というディーラー関係者もいる。このコメントを信じれば、税金が免除される4月1日以降の納車で、現行モデルの在庫車で20万円の値引きを狙うのが良さそうに思える。
だが、「在庫車には下のほうのグレードはあまりなく、ミドルグレード以上のものが多いのが実情」(ディーラー関係者)というから、廉価版グレードを買うなら、今週末に販売店に走ったほうがいいかもしれない。そして6月の併売プリウス発売前、つまり4月と5月は現行プリウスの在庫がごくわずかになると予想されるため、買いたくても買えるクルマがない“空白期間”になる。
そして今回の商談で明らかになったことは、強気で売るインサイトに対して、プリウスの積極的な値引きによって、両車の実勢価格差が縮まっていることだ。インサイト「G」の実際の支払総額はおよそ206万円で、現行プリウス「S“スタンダードパッケージ“」の20万円値引き後の支払総額は、約240万円。車両本体価格で44万円の差が、支払総額では34万円と縮まるため、両車の装備比較などで迷っているユーザーには、さらに“微妙な差”に見えてくるだろう。
では最後に、今回の取材で得た感触をまとめよう。まずインサイト狙いのユーザーは、プリウスと競合させて値引きのリクエストを試みるしかないだろう。現行プリウス狙いで、車体色やメーカーオプションを希望通りに選びたいなら、2月22日までに駆け足で商談を進めるしかない。価格優先なら、ディーラー在庫車に希望に添う車種が残っているかをチェックして、購入時期を見極めよう。あたふたと買うのが嫌なら、併売プリウス発売の6月までじっくり待つべきだと思う。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090223-00000000-trendy-ind
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