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米自動車大手GMは、来年1月4日からカンザスシティー工場を24時間稼働にする方針だ。効率面で基準とされるトヨタですら3交代制は実施しておらず、米自動車産業で初の試みとなる。
 長い間設備稼働率の低い工場を抱えてきたGMにとって、3交代制勤務は画期的かつリスクの高いものとなる。破綻に伴いブランドを4つに絞り込むなどの再建計画とは異なり、3交代制の導入によって業界内で効率性の模範的な存在となるか、1980年代のロボット生産体制のように失敗に終わるかもしれない。

 米国内の工場を相次いで閉鎖するなか、23年間稼働してきたカンザスシティー工場は900人を追加雇用する方針だ。

 GM再建を監督したオバマ政権の自動車作業部会は、自動車業界では2交代、年間250日稼働で稼働率100%とみなされる、という基準を知って驚いた。GMに500億ドル(約4兆5000億円)の公的資金を注入するに当たって、作業部会は従来の基準で120%の稼働率を目指すよう促した。

 自動車メーカーは、需要増に一時的に対応する手段として3交代制を導入してきた。そのような状況でさえ、2交代勤務に残業を上乗せするという手法が一般的だ。トヨタの北米生産事業統括会社の広報担当者、マイク・ゴス氏は「2交代勤務だと、シフトの合間を縫って設備に必要なメンテナンスを行う余裕ができる」と説明した。また、シフト間の遊休時間を使って、掃除や在庫補充を行うこともできる。

 さらに、業種に関係なく、真夜中のシフト勤務をする従業員は、業務上の間違いや欠勤、病気になる確率が平均を上回るとされている。ボストンの24 時間操業を専門とするコンサルタント会社、サーカディアンのマーチン・ムーア・イード最高経営責任者(CEO)は、「経済的にはやるだけの価値があるかもしれないが、経営者がリスク管理を出来る場合に限る」との見方を示した。

 カンザス工場内にある「作戦指令室」では、GMのマネージャーと労働組合幹部が3番目のシフト開始に当たって作戦を練っている。組み立てラインを止めずに清掃作業を行う方法を考えついた。一部ラインのスピードを上げ、後で減速させるのだ。

 3交代制では1日21.6時間稼働となり、2交代制の14.5時間より大幅に増える。1週間の生産台数は、現在の4500台から6300台に増加する。

 GMは第2四半期から、ピックアップトラックの「シボレー・シルバラード」を生産するインディアナ州フォートウェインの工場と、クロスオーバーモデルの「シボレー・トラバース」を生産するミシガン州ランシングのデルタ・タウンシップ工場でも3交代制を導入する方針だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091223-00000301-wsj-bus_all
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