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“皇帝”が帰ってくる-。F1世界選手権シリーズに参戦しているフェラーリは29日、7度の世界王座に輝いたミヒャエル・シューマッハー(40)=ドイツ=を、次戦の第11戦・欧州GP(8月21~23日、スペイン・バレンシア)から正ドライバーとして起用する考えを明らかにした。

 25日の第10戦・ハンガリーGP予選中にクラッシュしたフェリペ・マッサ(28)=ブラジル=が、頭蓋(ずがい)骨骨折と脳振盪(しんとう)で現在も入院中。シューマッハーはマッサの復帰まで代役を務める。今後数日間でチームのトレーニングプログラムを行い、F1走行に耐える体力があるかなどを確認する。

 復帰が実現すれば、引退した2006年の最終戦・ブラジルGP以来で、欧州GPは決勝の通算出走回数では249戦目。F1マシン搭乗は昨季開幕前のフェラーリのテスト以来となる。

 シューマッハーは引退後もフェラーリとコンサルタント契約を結び、チームの作戦面などをアドバイス。オートバイレースなどで活動していた。

                  ◇

 誰がマッサの代役を務めるかは、最近のF1界で興味の焦点だった。

普通ならチームの補欠ドライバーが代役になるが、フェラーリのレースシートに座るにはネームバリューとトップで戦える実力が不可欠。OBで元世界王者のニキ・ラウダ氏は、「ミヒャエルのほかに誰がいるというのかね」とシューマッハー待望論を展開していた。

 史上最多の91勝と世界王座7度を記録した“皇帝”への期待は大きく、復帰すれば多くの人の関心を呼び起こせる。1年違いで相まみえることのなかった史上最年少王者、ルイス・ハミルトン(英国=マクラーレン・メルセデス)との対決も実現する。経費削減問題や、そこから生じた分裂問題など、コース外の話題ばかりが注目されている今季のF1において、コース上で最大の話題になるのは間違いない。

 しかしフェラーリの発表の前日、マネジャーのウィリー・ウェバー氏は「復帰は200%ない」と完全に否定していた。

 「現役時代、彼は可能な限り完璧(かんぺき)に近づこうとした。しかし今回、完璧にはなり得ない。彼は今季型の車に乗ったことすらないんだ。これはギャンブルであり、彼のスタイルではない」とウェバー氏。実際、今季の規定では事前にテスト走行もできない。シューマッハー自身、2月に二輪のレースで負ったけがの回復状況に不安も残る。フェラーリも今季、未勝利と苦しんでいる。

 「自分にとってF1は完全に終わったと思っていたが、チームの不運な状況にあって要請を断ることはできない」とシューマッハー。「この挑戦にとても期待している」としたが、復帰が輝かしい経歴に傷を付ける可能性は否定できない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090731-00000098-san-moto
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