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 乗用車(登録車)の4台に1台を占めるミニバンの新モデル投入が相次いでいる。トヨタ自動車が12日に若年層の開拓を狙った高級車「ヴェルファイア」を発売したのに続き、ホンダは30日に小型ながら3列目の居住性を高めた「フリード」を発売。これらに対し富士重工業とマツダも6月以降、“新機軸”を打ち出す計画で、夏のボーナス商戦をにらんだ顧客争奪戦が熱を帯びそうだ。(臼井慎太郎)

 「数多くのモデルが存在して競争が激しい」

 ホンダの福井威夫社長がこう認める激戦区のミニバン市場。同社の試算によると、国内新車需要が低迷する厳しい環境の中でミニバンも2004年末実績の102万台をピークに07年には81万台にまで減少した。しかし、各社は「安定した市場を少しでも広げたい」(トヨタの渡辺捷昭社長)と開拓に躍起だ。

 大型クラスで50%超のシェアを握るトヨタはその地位をより盤石にするため、「アルファード」の全面改良に合わせ兄弟車のヴェルファイアを投入。

 これに対し、1994年の「オデッセイ」発売以来、累計で約260万台を販売したミニバン市場の先駆者と自負するホンダも反撃ののろしを上げた。その経験と得意のスモールカーづくりを凝縮させたフリード(1500cc)は「モビリオ」の後継モデルだが、「従来の物差しをゼロから見直し開発した小さな本格ミニバン」(福井社長)。身長約185センチの大人が3列に座れる空間の実現を目指した。

 富士重は7人乗りの新型「エクシーガ」を6月17日に発売すると事前告知。マツダは今月26日から、7月8日に投入する新型「ビアンテ」の予約受注を開始した。ともに消費者の購買意欲を喚起する異例の試みで、富士重が同社の商品群にないミニバンに独自の水平対向エンジンを搭載するなど両社は市場開拓に並々ならぬ意気込みを示した。

 ホンダはガソリン高や低燃費車志向を背景に、ミニバンの主力だった排気量2000cc超の中大型クラスから、市場全体の7%(市場構成比)にとどまっている1500cc以下の小型クラスへのシフトが進むと予測する。

 ただ、ミニバン市場をめぐる事業環境は厳しい。過当競争に加え、原材料の高騰という懸念材料も浮上。ホンダはフリードの場合、小型車「フィット」との間で約4割の部品を共有するなどのコスト削減策で利益を確保する計画だ。差別化技術とコスト競争力が、勝ち残りの鍵となりそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080530-00000016-fsi-ind
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