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 インドの自動車大手タタ・モーターズ<TAMO.BO>は26日、低価格車「ナノ」を4月に発売すると発表した。「ナノ」の価格は2000ドルを切る見通しで、世界で最も低価格の乗用車となる。

 タタは3月23日に「ナノ」のお披露目を改めて行い、4月の1週間目に販売店に展示。同月2週間目に受注を開始する。

 タタが初めて「ナノ」を公開したのは2008年1月に開かれたモーターショーで、1台約10万ルピーと予測される低価格で話題を呼んだ。当初は同年10月に発売する予定だったが、「ナノ」の組立工場建設を予定していた西ベンガル州で地主との問題が起こり、グジャラート州に建設地の変更を余儀なくされるなどしたため、発売が遅れていた。

 グジャラート州の新工場の稼動開始は今年末を予定しているため、それまではムンバイの北方170キロのプネと、インド北部パントナガルにある工場で「ナノ」を組み立てる。

 Prabhudas Lilladherの自動車業界アナリスト、スルジット・アロラ氏は「月産約3000台と、生産台数は当面は限定されるとみられるため、納車まで時間がかかるだろう」と述べた。

 インドの小型車市場は、日本のスズキ<7269.T>が出資するインドのマルチ・スズキ・インディア<MRTI.BO>がほぼ独占する。アロラ氏は「マルチ・スズキの『マルチ800』や『アルト』に加え、高級二輪車などが、厳しい競争にさらされる」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090227-00000217-reu-bus_all
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